阿蘇の魅力を再発見!

枳区の青面金剛様

青面金剛とは?

青面金剛のご神体の代わりに榎の巨木がありましたが、台風で折れてしまいました。(筆者撮影)

帝釈天(たいしゃくてん)という神様の使者です。

身体は青く6本の手を有し、手に弓矢をもっています。

以前は病気を広める鬼神だったが、のちに金剛神になったとされています。

中国の道家の話で、庚申(こうしん)の夜に人間の身体の中にいる3尺の虫が、宿主の身体から抜け出して、天帝にその人の悪事を告げ口するので、それを防ぐために一昼夜起きて待つという庚申侍の風習が伝わって、その守り神として青面金剛をお祀りしたといわれています。

阿蘇では山伏をよく見かけた坊中、乙姫、枳などに多かったそうです。
枳地区には阿蘇山上の修行場所に山伏が上る登山道があったそうです。

昔は春と秋の2回に夜にお酒を用意してお籠もり(おこもり)をしていたそうで、今でも夏にはお籠もりを地域の菅原神社で行っているのはその名残かもしれません。

枳区のものは奉供養青面金剛二世安楽と書かれた碑が残っていて、1724年に建てられたものと1767年に建てられたもの(下村の辻)があるそうですが、お年寄りに尋ねても1724年に建てられたものの場所が特定できていません。

どなたかご存じの方はご一報ください。

青面金剛のエノキ(榎)

1767年建立の碑と一緒に植えられていたのかもしれません。

昔、この通りは山伏の通り道になっていました。

阿蘇町時代の指定天然記念物になっています。