阿蘇の魅力を再発見!

境神・辻神とは?

境神とは?

異郷と接する地点に祀る神様のこと。

境は未知の世界と接するところとして最も危険な場所と意識されていて、畏怖の念をいだく場所だったので、祀られる神の性格もまた恐ろしい力をもつものとして信仰されています。

外部に対してははねのける強い力をもち、境より内側の者には守り神的な力をもつとされてきました。

道祖神、地蔵、塞の神(さえのかみ)、馬頭観音、鹿島人形、あるいは峠などに祀る柴神などがあり、そこを通る者は必ず参らないとたたられるとされていることが多いそうです。

道切りの注連縄(しめなわ) や大きな片足の草履も、境から悪霊の侵入を防ぐ呪力をもつものとして「境の神」的性格をもつとされています。

また「境の神」は空間的存在としてだけでなく、時間的境界の存在でもあります。

地獄の入口にいるという奪衣婆(だつえば) などは、生死の境を支配する境の神的性格をもつとされています。

辻神(つじがみ)とは?

南九州から南島にかけての地域では、異界より現れるとされる辻神(つじがみ)を防ぐため、辻、特に丁字路に石敢當(いしかんどう)(石勘当とも言われる)と呼ばれる魔除けの石を路傍に供える風習がありました。


鹿児島県屋久島宮ノ浦では、丁字路において1本の道が他の道に交わる突き当りの正面に家を建てると、辻神がその家の中に入り込み、そうした家で病人が絶えず不幸が続くので、突き当たりの正面に石敢當として長方形の石を配置したといわれています。

大分県臼杵市にもあり、阿蘇は大分に近いので、この石勘当の代わりにお地蔵さんがあるかもしれません。