阿蘇の魅力を再発見!

米塚(こめづか)

筆者撮影

お椀わんを伏ふせたような地形の美しい山で、実は火山でした。

火山の種類としてはスコリア丘になります。


山頂のくぼみは火口跡で、遠くから見ると小さく見えますが、直径約100メートル、深さ約20メートルもあります。私が小学生の頃は上まで登ることができました。またオートバイで登る人たちも多く、その為に山の斜面が崩れるので、立ち入り禁止になったことを覚えています。

真中を通る太い線は放牧の牛馬の境界線をつくる「土塁」で、かつて米塚一帯で放牧が行われていたあかしです。子どもの頃はこの土塁の部分を登って頂上へ上がっていました。


阿蘇の神話では、健磐龍命(たけいわたつのみこと)が阿蘇中の米を積み上げたので「米塚」と呼ばれ、頂のくぼみは命が南郷谷に行くときに蛇の尾(じゃのお)で「私たちにもお恵みを」とお願いした村の人へ米を手ですくって与えた跡と伝えられています。

この米塚の他にも上米塚という場所があります。ここも火山の痕跡が見られる場所で、スコリアで特徴的な空洞のある赤い岩を間近で見ることができます。

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